始まり

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「百瀬さぁ~ん」 女の子の甘ったるい声が聞こえる そんな声に、苛々しながらも笑顔で答えた 「はい、」 「悪いけどぉ~、コレやっといてくれるぅ~?」 「あ、はい」 そう言って渡してきたのは、日誌。 絶対、悪いと思ってないくせに・・・! 女の子は「ごめんねぇ~」なんて言いながら、手を振って教室を出て行った 「ぷっ・・・!」 笑い声。 こんな事で笑うのはアイツしかいない。 「直・・・!!」 幼馴染の、朝香 直。 モテるんだよなー、コイツが。 だからと言って、別に少女漫画みたいに、あたしの好きな人!!みたいな展開には、 ならない・・・ 「り、凛。おまっ、サイコー!!」 あはははっ・・・!! 笑えねーよ。 ひーっ!!そう言って直は、涙をぬぐう 「手伝ってやろうか?」 「んー、、いや、いいや。ありがと」 「そかー」
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