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だからこそ優也は今になってあの生徒総会が気になって仕方がないのだった。
つい最近まで伊集院さんという人は会長のように自分の進むべき道に障害物があれば必ずはね除けて進む人だと思っていた。
それに舞の過去も強引な手ではあったが効率的だと思い実行したんだと考えていたが……。
実際はかなり慎重な性格で、成功する可能性が1%でも欠けていれば実行するかを悩むような人なんだと今日の話を聞いて考えを改めた。
そうすると伊集院さんが関わったあの生徒総会はかなり大雑把で細かなところでたくさんの隙間があったと思う。
その結果俺のような関係のない人間に引っ掻き回されるような事になり、最終的には解散も免れ五箇先輩は退学という形で幕を閉じてしまった。
その事を香奈が冗談では済まないと怒るのは当然だけど……俺にはどうしてもそこまでして生徒会を急いで解散させる、もしくは機能出来ないようにしたかったんじゃないかと考えてしまう。
ただあくまでもまだ俺だけの意見なので口にはしないが、それも伊集院さんから直接話してもらえることを信じるしかない。
それから集合場所である誠実の塔に着くまでの間香奈の抑えられない怒りを長々と聞かされたが、どれも的を射ている意見ばかりで俺は否定も肯定も出来なかった。
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