決戦!未来の学園に必要なもの。

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そして生徒会室に到着し、中に入ると香奈以上に不機嫌そうな人が若干数名。 「優也!貴様私たちを裏切ったな!」 その筆頭に立つ会長は俺が部屋に入るなり飛び蹴りを放つ体勢になっていて、それを放つ直前に舞がなだめた。 「優希……今は優也さんと闘う時じゃないでしょう?ちゃんと説明させてからやってちょうだい」 「なんか微妙に説明が終わったら俺をボコボコにしても構わないみたいな解釈ができるけど……違うよな?」 「あら、そう言ったつもりなんだけど……」 首を傾げながら当たり前でしょ、みたいな顔されても俺は絶対にそれだけは回避したいんだけどな。 まぁこんなにも短時間で俺が敵になったと思われてるのは……目の前でこのやり取りをニコニコと笑顔を浮かべながら眺めている伊集院さんのせいだろうけど。 「ふふっ。優也様たちはいつもこんなに賑やかなんですの?」 「これのどこを見て賑やかと言えるんですか……伊集院さんは知らないかもしれないですけど多分会長の蹴りは木製のバットを軽く折れますよ」 身をもって体験したからこそ会長の蹴りは危険だと分かるのであって、知らない人はきっと一生知らない方がいいだろう。 そんな優也と小春の普通の会話にメンバーは唖然とし、心の中で否定していた想像が現実になろうとしていた。 「ち、ちょっといいかな!?まさかだけど……本当に優也君は伊集院さんの方に付いちゃったの?」
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