決戦!未来の学園に必要なもの。

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「いいえ。わたくしの行った事に間違いはありませんの。それにわたくしはあなた方を残すために生徒会を解散させようとしたと言ったはずですが?」 それは一見矛盾しているようにも聞き取れる発言だったが、舞はようやく小春の言っている事の意味が分かってきた。 「なるほど。つまりは私たちがこのまま生徒会に所属していると、いつかこの学園から姿を消すはめになる……そういう事かしら?」 「えぇ。その通りですの。お祖父様の最終的な目的はこの学園を拠点とし……これから先の未来に自分の都合のいいように働く人間たちを輩出する事ですから」 「馬鹿な!そんな事が出来るわけがないだろう!それにもしそうなったとしても……必ず私やその仲間が阻止するだろう」 「そうでしょう。先ほど申した事が全て当てはまるこの生徒会なら確実にお祖父様の邪魔に入るはずですの……だからこそわたくしは今のうちにあなた方から行動力と権力を奪いたかった」 このまま生徒会に所属し、いつか十蔵の目的を知ることとなれば優希を筆頭に必ず十蔵に反旗を翻す人間が続出する。 しかしそんな急な状況で十蔵になんの武器も持たずに戦いを挑んでも無駄に終わり、十蔵に楯突く者は全て排除されてしまう。 小春はそんな状況になるのだけは絶対に避ける必要があり、そのため五箇を使いあの解散の提案を出した。 「五箇は最後までわたくしの忠実な人形でしたの……」
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