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なので優也が伝えられる事はかなり限られてくるため、優也はその中でも必死に言葉を探した。
「だけど千佳はどうしてそんなに落ち込んでるんだ?会長なんて凄い役職を任されるって事はそれだけみんなの信頼が厚いって事なんじゃないのか?」
千佳にとって信頼や絆というワードはとても心強く、それを言われるだけでたしかな安心感が沸いてくる。
しかもそれが優也からの言葉となれば尚更で、たった一言だが千佳の心の糧となってゆく。
「でもでも!優也君的にはどうなの?私が会長になったら欠陥だらけで行事とかめちゃくちゃになっちゃうかもよ?」
「それはそれで楽しそうかもな……千佳があたふたしながらみんなをまとめてさ、それで最後は他の役員がちゃんと進行させるんだ」
「うぐっ。な、なんか本当に現実になりそうだから恐いよ。だけど……優也君はそんな私も見捨てないでサポートしてくれる?」
電柱の光りでほんのり見えた千佳の表情は、上目遣いで少し頬が赤みがかっていてかなり守りたくなるような衝動に駆られる訳で、何が言いたいかと言うと……。
凄く胸打たれるくらい可愛いです……。
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