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「私の興味の質問で申し訳ないのですが、どうして優也はそんなに最初からボロボロなんですか?もしかして1人で乗り込んだんですか?」
「それについてはノーコメントだ。もしもそれで納得出来ないならあそこの2人に訊いてくれ」
いまだにクスクス笑う舞と智恵を見て呆れる事しか出来ないが、あんまり絡むとまた何かやられるから無視しておこう。
そう決めた優也であったが、その次の瞬間には何故か智恵が手を挙げていて、早く名前を呼んでくれと言いたげな視線をこちらに向けてくる。
「じゃあ質問はこれで終わりにして、早速本題に入るけど……」
「どうして優也はそんなにボロボロなの?もしかしてどこかの魔王と戦ってきたの?」
「俺が終わりって言ったら終わりだから勝手に質問するな!というか質問の意味が不明過ぎて返しにくいんだよ!」
どうせそんな事だろうと思って無視したのに、その無視に無視を上乗せしてくるとは……どこまで自由奔放なんだろうか。
しかもその俺の反応が面白かったのか舞も隣で爆笑してるし……。
これが本当に今までで一番の危機なのかと本気で頭を抱えてしまうが、ようやくここで会長からの助け船が出る。
「そろそろ優也弄りは終わりにしておけ。今は学園の問題の方が先決だろうが」
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