決戦!未来の学園に必要なもの。

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会長もさすがにこの空気には脱力しているのか、いつもの覇気はないものの舞も智恵もようやくおとなしくなる。 優也はそれに感謝しながら仕切り直すと、ホワイトボードにおおまかな配置とそれぞれの役割を書き込んだ。 そしてここで優也は小春にバトンタッチすると、その書き込まれたボードの横に引き伸ばしされたビルの屋内図が貼られる。 「わたくしから最後に見てもらいたいのはこの地図ですの。階は90と、かなりありますが実際にお祖父様がいるのはこの最上階ですの」 そうなると俺たちが直接会うためには90階まで上らないといけないという事になるが、そう簡単にはいけないだろう。 「恐らく皆様もこれを見た限りでは直接会うのは難しいと思われるかもしれませんの。ですがここでわたくしが考えたのは逆転の発想ですの」 そう言って伊集院さんはホワイトボードに何か絵のようなものを書き込むと、皆は一斉に逆転の発想という意味を理解する。 「なるほど……ヘリで一気に屋上に乗り込むという訳ですか。ですがそれはかなりリスクがあるんじゃないでしょうか?」 香奈の言うリスクとは多分待ち構えられた時の事を指しているんだろうけど、伊集院さんはきっとそれも考えているんだろう。 すると案の定小春は首を横に振り、自信ありげに笑顔を浮かべた。
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