決戦!未来の学園に必要なもの。

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「心配いらないわよ。もし本当に優也さんが危なくなったら智恵の兵器みたいなオモチャで敵を一掃してみせるわ」 もはや智恵のはみたいなではなく本当に兵器を意識しているんじゃないだろうかという物がたまにあるが、それをまだオモチャと呼べる舞が恐ろしい。 「私のオモチャは世界最強。例え敵が何十人の束で来ようと……」 「オモチャって子供を笑顔にするためにあるんだよな!?それを智恵が否定したら俺はオモチャメーカーの存在意義を疑うぞ……」 「嘘。大きな子供はみんな面白いって言うのに」 「大人じゃねぇか!いいんだよ!そういう包み方しなくても大体分かるから」 優也は押し寄せる疲労を我慢しながらもなんとか2人を援護のメンバーから外そうとするが、小春はそんなやり取りを傍観しながら確信する。 「どうやら連携は完璧のようですの」 そんな感想に優也は本気で泣きたくなってくるが、1つ分かるのはこの配置に変動がなくなったという事だ。 「では後残った香奈様と天音ですが、2人には外部からの情報支援をしつつ、状況の展開に応じてビルへと浸入してもらいたいですの」 「情報支援……ですか?」 具体的な行動が分からない香奈は首を傾げながらそう訊いたが、会長の方はすでにそれを理解したらしい。
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