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『初めまして、僕は十六歳の男子です。
突然このような手紙を送ってしまい、申し訳ありません。
僕が何故この手紙をあなたに送ったのかというと、友達が欲しかったのです。
暇つぶしの話し相手程度に思ってくださって構いませんので、どうか僕と文通してくださりませんか?
お返事待ってます。』
「住所はわたしの家だし…間違いじゃないのかしら」
真っ白な封筒に黒いインクで書かれたそれを確認する。いくら見ても私の住所と一文字も違わない。
その下にはわたしのものでない住所が書かれていて、この宛主の住所と思われる。
こんなことは今まで初めてだ。
どうしようかと思案する。
悩んだ末に、わたしは自室に向かった。
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