プロローグ

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「ごめんなさいごめんなさいなぜあなたが私のベッドで寝ているのかは存じ上げませんがこれは不可抗力というものでありまして別にやましい気持ちは一切ありませんのでどうかお許しをつーかあなたはどちら様ッッッ!!?」 俺がなぜか高速で謝罪の言葉を連呼していると、 「....おはよ」 「...え?あ、あぁおはようございます」 その女の子は俺の言葉など一切聞いてないといったようにあくびをしながら大きく伸びをした。 よく見るとその女の子は腰まである長い銀色の髪に金色の透き通った目をしていた。 どこか幻想的な感じがする.... .......そして今抱いた感想を1つ。 まんまメル○ラの白レ○じゃねぇか!!! 目の色はちがうけどリボンとか付けたらもう 白○ンそっくり!いや別にストレートでも似てるけどな!? ってそんな事考えてる場合じゃねぇ、この子は誰なのか、なぜここに居るのかを聞かなきゃ。 「あの....」 「ん?なあに?」 「あなたはどちら様でしょうか?」 「レンよ」 名前までかよぉぉぉぉおおおお!!! 俺が心の中で一種の感動を感じながら叫んでいると 「ねぇ君」 「はっ、はい!?」 なぜ敬語なんだ俺... 「昨日はありがとね」 「.....はい?」 昨日はありがと?なんの話だ? 俺はこの子なんて知らないぞ? 「だから、ありがとって言ってるの」 「すいません、私はあなたを存じ上げないんですが....」 「はぁ?知らないって....ああ、そうね。なるほど」 「あの...なにか....」 「昨日の猫」 「猫?」 「拾ってくれてありがと」
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