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「???」
昨日の猫と言えば学校から帰ってくる途中に公園の隅の段ボールにいた白猫のことか?
「だから昨日の白猫よ。家に持ち帰ってきてくれて御飯もくれたじゃない」
たしかにまだ寒いなか段ボールの中に居た白猫を見かけたとき、なんとなく可哀想に思えたから家族に内緒で自分の部屋に持ち帰りミルクを与えたりしたが....
なんでこの子がそんなこと知ってるんだ?つーかあの白猫が居ないぞ、何処いったんだ?
「それがなにか....?てゆーかなんでその事しってるんですか?」
「うん、だから」
「だから....?」
「私がその白猫ってこと」
........俺は黙って立ち上がると女の子の前に行って屈んでおでこに手を添えた。
「うーん、熱はないようだな」
「....なに?信じてないの?」
「そりゃぁねぇ」
いかにも不服そうな顔をしている。
そりゃありえないだろ、女の子が猫?あなたはどこのメルブ○の住民ですか。
「はぁ......わかったわ、証拠を見せてあげる」
「おぉ、ぜひカモン」
女の子は目を瞑った。
すると体から小さな光がでてきていつの間にか目の前には先程の女の子ではなく昨日の白猫がそこに座っていた。
「....え」
『これで分かったでしょ?』
白猫は猫のクセしてドヤ顔?を決めたあとまたさっきの女の子の姿に戻った。
「なるほどねぇ....」
「あら、あんまり驚かないのね」
「いや、なんつうか突拍子が無さすぎて逆に驚けないっつーか」
「へぇ、まあいいんじゃないかしら?」
あ、いいんだ....
すると女の子は突然真面目な顔になった。
「ねえ」
「...な.....なに?」
「しばらく一緒に住まわせてもらうわ」
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