戦いの残り香

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戦いの残り香

その日は大騒動だった。 美少女が転入してきたと噂が広まり、ミラを一目見ようと学校中の男共がやってきたり 実技の授業では驚異の成績を叩き出して教師の度肝を抜いたり こういう目立つ女子はたいてい他の女子から嫌われたりするのだが、そういうこともなく逆に同学年の女子からは慕われ、後輩からは憧れの対象となっていた。(たった1日で…) 魔法万能、成績優秀、容姿端麗、なんでもござれの天才少女という位置付けとなった。(たった1日で…) しつこいようだがたった1日で… 「けどなんで彼女があいつと仲がいいんだ?学園一の厄介者と」 「さあな、でもミラさんってあの遺跡事件と関係があるって話だぜ、それなら納得いくけどな」 「だよな。そうでなかったらあんな落ちこぼれなんかと…」 クラスの男子がユウトに聞かれているのを気にもしないで話しているあたり、わざと聞こえるように話しているのかもしれないがそれを快く思わない者がいた。 「おもしろい話してるわね。私もまぜてよ」 ミラであった。
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