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「地図から消えた街の時計台の上で(ry」
↑どこにでも転がってそうな幸せを運ぶジンクス
『廃都アトリエスタにて 永遠の愛を誓う』
風のたよりに聞くのは眉唾な話だけど
退屈しのぎにはちょうどいいかもね
どっちが言い出したんだっけ
吐く息白く 寒い朝に
僕らは無人の街を目指す
試してみるだけだって言うわりに本気な君の
そういうところがかわいいと思ったり思わなかったり
街の中心につくころにはお日様が雲に隠れて
初雪を見る前にぎゅっと 肩を寄せ抱き合った
「『廃都アトリエスタにて 永遠の愛を誓う』
何百年も前から続く 素敵なおまじない
積み重なる想いは 時を越え今日も語り継がれ
誰かの世迷言(つくりばなし)さえも
本物に変える」
時計台を目の前にして やっぱテンションあがるよねとか
強引に同意を得てテッペン目指す
中腹(まんなか)くらいまで来た
空腹を講義しかけて
空からついに白いのがやってきた
ああ、ほらもう前見てないと 足を踏み外しちゃうよ
楽しそうな君がかわいいと 思ったり思わなかったり
雪がだんだん強くなって 銀色世界になったころに
僕らはかつてにぎわった街で 一番綺麗な景色を見たんだ
「『廃都アトリエスタにて
永遠の愛を誓う』
重なる唇でそっと僕らもつぶやいた
積み重なる想いは 白く深くやさしく降り積もり
眠りについた街さえも 劇場(シアタ)へと変える」
誰もいないはずの時計台が時刻を告げる
その音は……
「私たちを祝福してるみた いに思えた」
「『廃都アトリエスタにて 永遠の愛を誓う』
幸せを次の幸せへとつなぐおまじない
積み重なる想いを 時を越え未来へ語り継ぐ
誰かの世迷言(つくりばなし)さえも
本物に変えて」
(Lalala…)
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