終わりと始まりの。

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ザー、と 黒く濁った雨が降り続く。 辺りは崩れたビル、焼け焦げた木々、 そして親友だった"モノ"。 "モノ"。 おおよそ、人とは… もう、呼べまい。 あぁ…そうね。 わかりやすく言うと、 加工されたミンチのよう。 何も感じなくなった。 涙の一滴さえ、私は流せない。 私はただ、その"モノ"を眺める。
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