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そして、空き巣にあった次の日から、家に帰ると台所のテーブルの上に、ささやかなプレゼントが置かれるようになったのだ
「１週間前と言えば、３月２３日ですね」
「はい。亡くなった主人が心配して来てくれたのかとも思ってみたんですが、やっぱり何だか気味悪くて……」
「動物は飼ってますか？」
「はい。猫が２匹居ますけど」
「一応、お伺いしますが、最近、鶴や亀。狐とかを助けたりしましたか？」
「……千葉所長？何かの恩返しとか考えてますか？」
白い目を向ける恵を無視して続ける
「もしくは、逆に狐や狸に酷い目に遭わされたりとか……」
「……はぁ。思い付く限りでは、そんな事は無かったように思います」
千葉はその答えを聞いてニッコリと笑う
「解りました。一応、現場を見ておきたいので、道下さんのお宅にお伺いしたいのですが、よろしいですか？」
和子は曖昧に頷く
「あ、心配しなくても、あと１週間もすればプレゼントも無くなりますよ」
千葉の目には事件が見えたらしい
「ちょ！所長！いい加減な事言ってないでしょうね！」
恵の小声の抗議は無視。もちろん、普段の仕返しだ
「運が良ければ明日にでも解決します。ま、解決しなくても良いんですが、犯人の為には解決した方が良いと思いますからね～」
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