チワワ探偵事務所

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次の日 和子に出掛けるフリをして貰い、家の中で待機していた千葉と恵によって犯人は呆気なく捕まった 「え?犯人は狐とは違うじゃないですか」 恵の言葉に千葉はため息をつく 「お前、ロマンチストか?てか、加賀百万石の小京都、金沢に化ける狐が出るとでも信じてたのかよ」 「だって!千葉所長がごんぎつねなんて言うから!」 千葉と恵の前には、小学生か幼稚園かそれくらいの男の子が1人 「や。こいつは間違いなくごんぎつねだよ。そうだろ?」 千葉の言葉にも黙ったまま、泣きそうになるのをこらえている 手には今日のプレゼントだろう、菜の花が握られたままだ そこへ、連絡を受けた和子が戻ってきた 「すみません。遅くなって。……って!悠太君!?」 悠太は向かいに住む家の子どもで、今年4月に一年生になる子だった 「……おばちゃん。ごめんなさい」 悠太の目からこらえていた涙がぼろぼろとこぼれた 「一体、どういう事なんですか?」 恵と和子の視線が千葉に集まる 「悠太。俺が喋っても良いか?」 悠太に断って、千葉は口を開いた
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