歯車

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過ぎゆく刻(トキ)に追いつけなくて 追いついた先は崖っぷち どんな一言を叫ぼうと 元に戻ることのない刻は 僕の目の前で止まる 波をたてる風も 美しい海鳥達も 見渡した先では止まってる 時計も刻計(トケイ)も 運命の歯車に組み込まれて 噛み合いあって刻を刻む その歯車の片方に 僕の想いをのせて ゆっくりでいいから ゆっくりゆっくり廻したい 想いはゆっくりしか まわらなくて 急いでまわしてもきっと いつかは崩れてしまうから 崩れないように願いをかけて ゆっくりゆっくり 愛をこめて ゆっくりゆっくり 廻していこう
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