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夜の桜に願うるべきは
今日も穏やかでいれたということ
明日もここに立ちたいということ
舞い散る花びらは風に乗って消えていく
夜の闇にどこまでも
隣で手を握る君をそちら側には行かせないと
無意識のうちに力がこもる
君はすこし痛そうな顔をしたけど
その表情は明るげで
向こうの闇にも君となら抜けられる気がした
この道にもう一度二人で立つまでに
僕らはいくつの出会いと別れを
経験するのか
君とはずっと
僕とはずっと
一緒に。ずっとずっと一緒に
舞い散る桜に願わなくても
ずっと一緒に歩いていこう
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