第一章五十嵐 崇

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今はクラスの前にいる。 いっこうに先生は俺を呼ばない! 早くしてほしい。別性格が降臨する! 「じゃあ五十嵐、入ってこい!」 入るなり キャーキャー と女子の声が聞こえて、正直うるさい。 俺は顔は良い方だから、よく女子からキャーキャー言われたりする。正直嫌だ。 「五十嵐 崇です。今日から、このクラスの一員になります…よろしくお願いいたします。」 最初は真面目をいつも演じている。 そう最初は… 「じゃあ…五十嵐の席はあそこな」 「はい」 先生が指差した場所は、真ん中の一番後ろの席だ。しかも隣が女ときたか、やりづれぇ。頼むで話かけるな! 「…よ、よろしく」 「あ、五十嵐君よろしくね。いろいろ聞いてね。」 ふーんいろいろね。 「ねぇ…」 「なぁに、五十嵐君」 「名前…あんたの…」 ってなに聞いてんだよ俺は!
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