第一章五十嵐 崇

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「加藤 あいか」 「へ…」 「だから…私の名前」 「あ、あぁ。わかった」 確かに俺は聞いたけど、急に名前言うから。 それにいつの間にか担任は、教室をでていて教科担任が来ていた。 「授業始めるぞー」 「教科書…」 授業と言う言葉を耳にし、俺は、教科書がないのに気づいた。 それでも、なんとも言わない。俺には、簡単だから。でも隣の加藤さんは、なにも言わずに、教科書を二人の間に置いてくれた。 優しい人なんだろうな。 そう思った。 ただここでは、出来るだけこの俺を維持するかな。 でも、もう一人の俺を見たときは、俺は、手に終えない。何故なら、今の俺ではコントロールが難しく、あっちが勝つから…。 「おい!転校生、話を聞いてるのか。」 「聞いてますけど。」 「なら答えてみない。」 なんだこんな問題か 「司法、立法、行政ですよね、先生。」 「あぁ。」 「先生、俺にはちゃんと五十嵐 崇って名前が有りますんで、転校生とは言わないでください。」 「わかった…」 恐らく先生はショック受けただろうな。驚いた顔してる。 転校初日とかは、大抵転校生と言われる。そんなのは、キライ! 名前があるのに。 てか、さっきから回りの視線が痛いんですけど…。
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