第一章五十嵐 崇

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この学校に来て、一日が過ぎた。依然何も代わり映えはしない。 それでいい… 時々話かけられたら、答えることはする。いつものことだからそれにもなれた。でも、時々そんな自分が怖く感じたりもする。そんなの別にかまいやしない。 今日もまた声をかけられる。 「どうして、この時期に転校してきたの。」 正直この質問は困るんだよ…。なんで教える必要があるんだ。てかまず何故知りたい? 謎だ…。 なあそんなに知りたい?でもしらない方が良いよ? 「…家庭の事情」 「あ、そうなんだ。」 俺はいつも、答える。正直答えるのは俺の勝手…でも今の俺は『ホワイト』だから答える。 そうホワイトだから… 言っとくけど、いつ彼奴(ヤツ)が出てくるかなんて、予測も出来ないから。
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