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彼はアタシの声に反応して無言で視線を向けてきた。
自分から声を出しておいて何もしないわけにもいかず、
『あなたもそこに行くの？』と言った。
「‥‥そうだけど」
面倒くさそうだったけどちゃんと答えてくれた。
『新入生？』
「‥‥あぁ」
『行き方、分かる？』
「あぁ、」
『一緒に行っても良い？』
「‥‥。」
彼の視線は何で？と言っているようだった。
『初めて行くから不安で‥‥。それにこの学校、おかしいと思って‥‥』
「‥‥。」
『いろいろ聞いておきたいな、みたいな‥‥』
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