プロローグ

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ガシャッ… ガシャッ… ガシャッ… ガシャッ… 自宅の鍵を開け、中に入る。 そして、玄関でしゃがみ込む。 「……まったく、4個も鍵をつけるなんて、 めんどくさいにも程がある。」 これはガードマンの彼が付けたものだ。 そう愚痴を吐きながらも あんな外よりは落ち着く。 この空間は大切だな、と改めて思う。 …この空間を1歩出れば いつでも゛僕 ゛は見張られている。 「まぁ、僕が落ち着けている この空間もどこで見られているか 分からないがな…」 ということで、 安心が出来ているわけでもない。 外には、胸には家紋の藤の刻印をつけた さしずめ、ガードマンとも言うのかもしれない 黒服の男が1人 僕には害虫でしかないのだが…
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