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「八雲さんは、どう思いますか?
やっぱ嫌じゃないですか?
息子をホモにするなんて…」
格なる上は八雲さんだ!!
「ん?まぁ、確かに初めはどうかと思ったけどね。
でも、女の子にいっても、他の子に手を出しちゃ元も子もないだろ?
だったら、同性でも旺彌が夢中になれる子を探していたら、薔薇が翠君を推薦したんだよ。
私はあってから決めようと思ったんだか、君なら旺彌も他の子に手を出すこともないだろうね。」
回りくどい言い方。
つまりは他に手を出さないための戒め程度だろ?
僕はがたりと席を立つ。
母さんが心配そうに僕を見た。
ごめんね、母さん。
いつもは母さんが悲しむことはしないけど…今日は許して。
「折角のお話ですが、僕はお断りします。
利用されるための存在なら、僕は御免です。
そうだな…。
会長、あなたは僕を知らなかった。
だったら、僕を見つけて、なおかつ落とせたら、婚約考えましょう。」
それだけいって僕は席を立った。
あのヤリチン会長がどう考えてもそんなめんどくさいことをするはずがない。
そう思ってたのに…
これが僕の、不幸の始まりだった。
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