発見

3/4
前へ
/36ページ
次へ
「しかし、このナリじゃバレないハズだよな。 まぁ、不特定多数に好かれても困るがな。」 会長はそう言って僕に手をのばし、眼鏡を外した。 「なんだ、ダテか。 レンズもプラスチックだし。」 「返せ!!それがなきゃ、人前にでれないんだ!!」 なんとか手から奪い返そうとするけれど、なにしろ身長差が20㎝だから、どうやっても手が届かない。 ジャンプしているけど、やっぱり届かない。 僕のそんな行動を見て、会長が口を押さえる。 「やべぇ、可愛い…。」 ぼそりとそんなことを言われていたなんて、僕は全く気がつかなかった。 会長は眼鏡を返してくれた。 結局、なにがしたいんだ、この人は。 _
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

74人が本棚に入れています
本棚に追加