出会い

2/11
前へ
/36ページ
次へ
真っ黒で艶のある髪 華奢な身体 目元まで伸びる前髪 ダサさ満天の黒ぶち眼鏡 そして顔を覆うマスク こんなオタクが全寮制男子校というホモが蔓延るなかで標的になることはない。 これは、僕の狙いだ。 ここは都心から離れた山の中にそびえ立つ金持ちばかりが通う男子校 中等部から外界と切り離された寮生活 さぁ、腐女子、腐男子の皆さん、ボーイズラブの香りがしませんか? ここも例外ではなく、華奢だったり可愛かったりかっこよかったり…etc すると、モテる対象だ。 僕は入学して一年間、ただひたすらに目立たず生きてきた。 これからもそうだと信じてたのに… それを変えたのは一本の電話。 僕の地獄の始まりだった。 _
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

74人が本棚に入れています
本棚に追加