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振り向くと生徒会メンバーが不思議そうな顔でこっちを見ていた。
「旺彌、今の子は?」
書記の同学年、高岡 柚紀(タカオカ ユズキ)が聞く。
柚紀は高岡興業の跡継ぎで、この学校でいう、攻め属性だ。
「旺彌にしては毛色の変わった子に声かけてたね。」
3年生の副会長、川島 弥生(カワシマ ヤヨイ)がいう。
弥生は顔は綺麗な受け顔だが、S攻めらしい…。
しかも、川島電気という、大手電化製品メーカーの跡継ぎであり、やり手の現役会社員でもある。
「旺彌センパイ、見事に逃げられてましたね~。
嫌われてるんじゃないですか?」
この生意気なのは1年、第2書記の澤田 聖(サワダ ヒジリ)だ。
こいつはかわいい系で、クォーターのために、黒髪であるが、茶色に緑がかった瞳を持っている。
澤田製薬は最近、特許を取得して、急成長を遂げた会社で、聖は中学からの外部生だ。
「旺彌もやっと本気の相手を見つけたって事だろ。
それが少し変わった子だってだけだよ。」
と2年の会計、竜音寺 秋良(リュウオンジ アキラ)がいった。
秋良の家は、茶道の家元で、秋良は次期家元だ。
まぁ、かっこいい系ってやつだな。
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