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この学園では、学年によってネクタイの色が違う。
1年の学年カラーは赤。2年が緑、3年が青だ。
学年カラーは3年間変わることがない。
そして、翠は緑、つまり、2年生だと示していた。
「実は翠は、スキップで大学を卒業してるんです。
で、それを知った学園長が特別にって1年、スキップさせてるんです。」
スキップか。
うちにそんな制度あったのか…。
まぁ、そこが私立だからこそってやつか。
「じゃあ、翠君は今、聖と同い年?」
秋良は聖に聞くと、聖は曖昧に頷く。
「まぁ…同い年っていったらそうですね…。
ただ、翠は3月後半の生まれなんで、実質一歳差って言っても近いですかね…。」
「つまり、俺等2年とは、一歳か、下手すりゃ二歳違う訳だ。」
と、柚紀が俺を見ながら言った。
そうか。俺は4月だから、ほとんどの2歳差か…。
「翠ちゃんと会いたいなぁ。
旺彌、紹介してよ。」
弥生は、翠に興味津々なようだ。
俺はそれを苦笑いしながら、
「そうだな。
呼んでみるか。」
といった。
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