74人が本棚に入れています
本棚に追加
「翠様!!つきましたよ!!」
この声は運転手の有馬さんだ…
僕はいつの間にか眠ってしまったようだ。
「有馬さ~ん。寝癖とか着いてない?大丈夫?」
僕は有馬さんに聞くと有馬さんは微笑んだ
「大丈夫です。いつも通り可愛らしいですよ。」
「う~…カワイイは余計だよぉ~…」
僕はすこし不服を漏らしながらも、笑って有馬さんに「いってきます」と声をかけてホテルに入っていった。
言われたレストランの場所が解らず有馬さんに渡された館内地図を片手に固まっていると、ボーイがすっとんできた。
僕は希望のレストランの場所を聞くと少し微笑んでお礼を言った。
するとみるみるボーイの顔が赤く染まる。
アメリカにいたときも、変装忘れてる時にやって、よく危ない目にあったなぁ…と思い出しながら、
「日本の男も要注意」
と相手に解らないようにスペイン語でボソリと呟き、その場を逃げた。
_
最初のコメントを投稿しよう!