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「ふーっ!」
なんだかスッキリしたので、歩いてみる事にした。
(このまま此処にいても仕方ないしね)
明るく行きましょう!!
と、最初は思っていたのだが。
歩いて歩いて、歩き続けて、草原は何とか脱け出した。
今度は町中を歩いている。
しかし、どう考えてもおかしいのだ。
自分の事は思い出せないが、建物やら何やらの事はしっかり記憶に残っている。
道路は綺麗に整備されてたし、法律がきちんと守られていた。
だけどこれは一体どういうことだろう。
地面が剥き出しの荒れた道。
田舎めいた瓦屋根の家々。
それに、明らかに銃刀法違反な物を腰にぶら下げた人が点在している。
あれはどう見ても『刀』だ。
あたしは立ち止まって考える。
(まさか・・・・・・タイムスリップ?)
いやいやいや、ないよね?
きっと映画かなんかのセットだろう。
そう考える事にして、また歩き出した。
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