プロローグ

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『諦めなければ、きっと想いは届くよ』 それが俺が小さい頃に、よくかーちゃんから聞かされた言葉だった。 まだ小さかったから、その言葉の意味がいまいち分からなくて、よく首を傾げてたっけ。 今となっちゃ、その言葉の意味が痛いほどわかる。 その言葉だけが、今の俺の希望だから。 みんな心配……してるよな。 「如月………綾……」 俺はまだ、君を探している。 顔も何も知らない君を。
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