恋愛、承ります

2/2
前へ
/6ページ
次へ
って、今日休みだから開いてないんじゃね? 何て来る途中疑問に思ったが、そんな疑問は着いた途端に消えた。 中に、人がいるからだ。 誰だろう。 ただ、独りで、静かに、教室の真ん中にぽつんと向かい合わせにおかれた机の一つに座っている。 制服を着ている。 この学校の生徒だったのか。てっきり先生がやってるものだと思った。 「失礼しま~す」 ノック代わりの挨拶をしつつ入ってみた。 「やぁ、いらっしゃい」 「広告見たんですけど」 中にいたのは、かなりの美少女だった。 いやまぁ、千里先輩に適わないけどさ。 肩ぐらいまでかかった綺麗な黒髪。 誰もが吸い込まれそうな黒い瞳。 向こうの背景が見えそうな程、透き通った白い肌。もちろんそんな怪奇現象は起きてないが。 とにかく、可愛い。 「ようこそ、初めてのお客様」 「あ、やっぱ俺が最初なんだ・・・・・・」 なんとなくそんな気はしてたけど。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加