2人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
次の日。
「・・・・・・はぁ」
昨日は何とか、ベタな理由(塾があるんで!って言った。塾通ってないけど)で逃げる事に成功した。
それにしても、本当にあの性格はどうにか出来ないだろうか。
いつか質の悪い男に襲われるぞ。
「・・・・・・・・・・・・はぁ」
何となく今日は開校記念日で休みなのだが、漫研の部室に千里先輩がいる気がして来てみた。
まぁ、その、何だ、あれだ。みなまで言うてくれるな。
予想が外れてくれたおかげで暇が出来たので(もっとも、余計なお世話だが)廊下を歩いていた。
外では、主にサッカーや野球、陸上といった運動部が青春を謳歌し。
中では、主に軽音楽や美術、科学といった文化部が活動している。
そんな中、俺は一人ぽつんと廊下を歩く。
ボーッと、廊下に貼られた部の勧誘広告を見ながら。
『恋愛、承ります。空き教室3ーDにて』
シンプルにその一文のみが記された広告が目についた。
「何だ、これ。恋愛相談聞いてくれんのか?」
暇だし、いっか。
俺は、行くことにした。
最初のコメントを投稿しよう!