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「ふゅるさい!(うるさい!)」
「メイド服とか似合いそうだな、うん……」
不機嫌さMAXな表情で食パンを口にねじ込むと、スケバン風の少女は再び成海を睨みつける。
「貴様、転校生か?」
「西河成海、よろしくな! 君の名前は?」
「貴様みたいな類人猿に語る名前などない」
「こういうタイプの美少女も好きだぞ。ツンデレとはまた違う強気な態度というかだな。つまるところ、俺は今……萌えを感じているッ!」
「は?」
「好きだ、付き合ってくれ!」
「出会ってすぐの告白なら受けつけんぞ。それよりも……」
「受け流された……成海くん泣きそう」
「……ったく。あれを見ろ」
スケバン風の少女は坂の頂上に位置する校門を指さした。そこでは赤いジャージの男性教師が門を締めようとしていた。
「転校初日のひよっ子の貴様に教えてやる」
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