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「俺ちょっと着替えてくるから、先に俺の車行ってて…あ、歩けねーか。」
「大丈夫、ちょっと寝たら軽くなった気がするから!!」
そう言って起き上がって歩いてみると、普通に大丈夫だった。
「本当に大丈夫か?なんかあったら近くの先生に言うんだぞ?」
「うん!」
「よし、じゃあ着替えて速攻向かうから」
私の頭をポンポンとなでて笑顔で走って行っちゃった先生。
陸上で全国に行ったほどの先生はめちゃめちゃ足が速い
あっと言う間に見えなくなった背中
それに続くようにゆっくりと私も駐車場へ向かった。
ドキ…ドキ…
相変わらず脈が速いのがわかる
それは私が恋をしている証であり、
どんどん好きになっているということを知らせてくる音。
この恋がどんなに苦しくて
どんなに難しいものか
この時はなにもわからなかった。
ただただ、先生の全てに夢中だった。
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