プロローグ~失恋と初恋~

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「…いいお兄さん。それに、素直ないい子なんだ」 「変わってるみたいですけどね、僕は」 「…うん、そうね。少なくとも小学生と話してる気分にはならないかな。私、高校1年だけど、年上と話してる気分」 「早く年をとってくみたいで、なんか嫌ですね」 そう言うと、彼女は笑った。 悲しくない、普通の笑顔だった。 何故か、僕は嬉しくなっていた。 「私は好きよ。君みたいな子」 …あれ。 なんだろう、この感じ。 なんだか、胸の奥が、熱い…。 自分の、頬も、熱い…。
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