53人が本棚に入れています
本棚に追加
「…いいお兄さん。それに、素直ないい子なんだ」
「変わってるみたいですけどね、僕は」
「…うん、そうね。少なくとも小学生と話してる気分にはならないかな。私、高校1年だけど、年上と話してる気分」
「早く年をとってくみたいで、なんか嫌ですね」
そう言うと、彼女は笑った。
悲しくない、普通の笑顔だった。
何故か、僕は嬉しくなっていた。
「私は好きよ。君みたいな子」
…あれ。
なんだろう、この感じ。
なんだか、胸の奥が、熱い…。
自分の、頬も、熱い…。
最初のコメントを投稿しよう!