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自宅のマンションにたどり着いて鍵を取り出す。
1階はエレベーターも必要ないし、気に入っている。
…何かの手を借りるのは、あまり好きじゃない。
カチャリという鍵の無機質に開いた音をぼんやりと聞きながら、思う。
可愛げなんて…いらない。
そのまま家に入って、私は寒さに気づいた。
おかしい。
あの子がいるから暖房はつけっぱなしなのに…。
ふと嫌な予感が頭をかすめて、私はベランダに急いだ。
…私…、ベランダの窓の鍵、締めなかった…?
ふわりと風に舞うカーテンを見て、私は外に駆け出した。
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