53人が本棚に入れています
本棚に追加
どこ…?
いつから、いなくなっていたんだろう。
もし見つからなかったらと思うと、背筋が冷えた。
マンションの周りには、いない。
何周もマンションの周りを探しても、見つからなかった。
それでも家に帰ることはできずに、家の目の前にある公園に入っていく。
「裕太?裕…」
その時、私の目に人影が飛び込んできた。
私の「いつものベンチ」に座っている。
その膝には…。
「裕太!」
私が声をかけると、そのしなやかな身体が動いて、私のもとに走ってきた。
「裕太…っ!」
しゃがみこんでひたすら撫でていると、気づけばさっきの人影が近づいていた。
最初のコメントを投稿しよう!