プロローグ~失恋と初恋~

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正直、同学年の友達の会話にはついていけない。 兄姉の友達との会話の方が楽しかった。 無理に学校で話を合わせるのも疲れるけど、浮いてしまうのも怖かった。 今日も少し疲れて、気分転換がしたくて、いつもは通らない公園に入っみた。 家の自分の部屋から見えるけど、入ったことはない公園。 寄り道は禁じられているけど、どうでもいい気分で。 制服もないし、習字セットさえ隠してしまえば、学校帰りなのか一度家に帰ったのか区別がつかないはずだ。 ゆっくりと公園に足を踏み入れると、そこには先客がいた。
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