第一部

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ひゅん!! …………あれ、生きてる? 槍は……俺の首筋ぎりぎりで止まっていた。 「はぁ…」 力が抜けてその場にへたれ込む。 「なんだ人かよ、あぶね間違って殺すところだった」 そのことばに怒りがわく 「ふざけんなよ、死ぬとこだったんだぞ!」 怒鳴ろうとしたが声に力が入らずできなかった。 「あぁ、悪い悪いごめんな回り見えなくなっちゃって気配感じたから同じ化け物かとおもってな。」 「あんあのといっしょにすんじゃねぇ!」 「ほんとごめんって」 あまりすまなさそうにしていない、反省していないようだ。まぁいいやこれ以上怒鳴っても何にもならなそうだし助けてもらったのも、死ななかったのも事実それに聞きたいこともある。 「いいよ助けてもらったしな、ところでなんだったんだよあの化け物は?それにあんたなにも…」 「おい、人にもの聞くんだまず名乗ったらどうだ」 へんなところでめんどくさいやつだな、まぁたしかにそうか。
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