第一部

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どこにも人がいない、人は歩いていない、車は走ってない、お店には定員さえいない、完全にゴーストタウンと化していた。 「どうしてこんなんになってんだよ…おかしいだろ絶対!?」 びびる幸輔とりあえず近くにあったコンビニに入ってみる。 「誰かいませんか!いるなら返事してくださいよ…」 声にも力が入らなくなる、いったいなぜ?、どうして?、みんなどこに行ったの?そんな疑問ばかりが頭をよぎる。 コンビニを出て道路の真ん中に立つ、普段のこの時間ならひき殺されてあの世行きだ。そんな場所で幸輔は考える この異常事態の原因を。 「落ち着こう、落ち着いて考えれば何かわかるまずは冷静になれ」 深呼吸を2,3回繰り返し考える。 「こんな事起こるとすればまず……夢だ」 パンッ!! 「いてぇ…」 ギュウッ 「いててて!やっぱりいてぇ!…ということは夢じゃあない」 ほっぺをたたいてもつねっても痛かった、夢じゃあないとするならこれはどういうことなんだ?
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