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「う~~~~ん…」
夢じゃないとすれば、もう現実では起こりえないことが現実で起きてることになるな。
「……考えても意味無いか、とりあえずそこらへんを調べてみよう」
歩き出し店の中や路地などを覗き込んでみるが人の気配はない、店の中の電気は消えておらず、飲食店はテーブルの上に料理や食器が残ったままで人だけ抜き取った、そんな感じである。
「みんなどこいったのかな…?」
一番の疑問をぽつりとつぶやいたそのとき
がったん!!
!?今どこかで音がした!?あたりを見回すが人の気配はない。聞き違いとかじゃない絶対音がした、ここらじゃないとしたら……裏路地のほうか?
近くにある路地を通り抜け裏のほうへと進む、あたりは薄暗くなり幸輔にほんの少し恐怖を与えた。それと同時に希望もできた。誰かいるんじゃないか、一人ではなかったそんなことが思い浮かぶ。
がっ、がっ、がりがり、がりっ、ぐちゅぐちゅ
近くからだもうそこまで距離はないだが幸輔の足は止まった、気味が悪いのだ人があんな薄気味悪い音を発するだろうか?そして人じゃないならいったい何がいる?
「動物……犬かな?」
犬と思えばなにも怖がることはない音に近づく、せっかくきたんだ確かめよう正体を。ついにきたかどからこっそりとのぞく、犬といえども追いかけられたらやっかいだ見つからないようにこっそりと。見る、そして驚愕するその正体に。
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