第一部

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最初は犬かと思ったけど違う薄汚い黒い毛並みを見れば野良犬に見えたが、生えている歯や爪はすべて鋭くとがっていて、尻尾は2本そして目が一つしかついていなかったまるでゲームやマンガにでてくるような怪物である。それが2匹ゴミ箱をひっくり返していた、レストランのごみらしく残飯を食い散らかしているようだ。 この光景を見て幸輔は腰を抜かしていた、足腰が勝手に震るえ息が荒くなる早く此処から逃げ出したかったが足は一歩たりとも動かなかった。ただ2匹の怪物を見ていることしかできなかった。 ばっ!! 唐突だった、突然1匹の怪物が幸輔を見たのである幸輔の存在に気づいた怪物は威嚇してくるそれに気づいたもう1匹も幸輔に対し威嚇してきた。 まずい…早く逃げなきゃ…! だが足は動かない。 動け…動け動け動け…! 脳は思うが体は動かず、それとは反対に怪物たちはうなり声をあげこちらに歩み寄ってくる。 やばい、このままじゃ死ぬ!くそっ、こんなわけのわからない状況でわけのわからない怪物に殺されてたまるか!! 幸輔ついに動く、走る!!それと同時に怪物たちも飛び掛ってくる!! 「ウオおおおおおおおおおおおお!!」 間一髪でかわすがすぐにまた飛び掛ってくる!!かわすことはできず肩にしがみつかれる!だが、 「ぐっ…ウオりゃああああ!!」
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