不器用な人々

日常

確かにその人の言う通り、少しでも空いた時間に休憩しないとむやみに無理をして体を壊したりしてしまう。
その場合、周り特に作家さんに迷惑をかけてしまう。

そんな事態はできることなら…。
いや、絶対にあってはならないことだから、体調管理はしっかりしている。
締め切り前は例外だけど。

休憩をきちんととっているのは主に今のが理由だけど、それだけじゃない。

すごーく個人の趣味的な理由だけど、この会社の休憩スペースは各階の角の方で窓が大きく、開放感あふれるつくりになっていて、それが空が近いみたいでとてもリラックスできる。
憩いの場所。ここは私にとっての砂漠（会社）の中のオアシスみたいな存在だ。

少しぬるくなったミルクティーの缶をこくりと飲み、置いてからうーんと伸びをした。

「あと５分、あと５分だけ。それで休憩終わり・・・」

あと５分―。
漫画の中で寝坊する人の典型的な言葉を口に出してみる。誰にいう訳でもなく自分に言い聞かせるように。