「落ちこぼれ風情が……!」

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リザにご執心であった『トモダチ』に怒鳴られ、飛び散った唾が汚いと感じながら、彼らの主張を聞き流していた。 何故、退学までさせたのか? とか、どうして彼女をそこまで追い詰めたのか? とか、 まあ『トモダチ』想いなことを言ってるな、と思い 「キミたちが彼女のことをどれだけ大切に想っていたかよく分かったよ。 でも彼女は【色無し】だ、この学園にいても仕方ないだろう? なのに彼女はこの学園(ばしょ)に固執していた。だから、僕がススめて上げたのさ」 僕は彼らとリザの美しき『ユウジョウ』を讃え、彼らが認めたがらない事実を述べ、知りたがっていた明白な理由を話す。 「おいおい、キミたち……廊下で魔術を使うつもりかい? 感心しないな、それは校則違反だよ? 知らなかったのかい?」 魔力が高まり、廊下の大気を乾燥させて摩擦したような空気が漂う──魔術が行使されるときに起こる現象の特徴だ。 「お前も人のことを言えないだろ?」 「僕は『辞めないか?』とススめただけだ、まあ「強め」に押させてもらったけど」 リザに宣告をした後のことは誰も何も知らなくていい。 僕が彼女にしていたことは酷いでは済まないのだから。
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