「落ちこぼれ風情が……!」

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  決闘の当日、学園の腕自慢を揃えて事に当たった。 1週間で出来る事など限られているので、 かねてより噂に聞いていたが、普段は絡まないような実力者に『決闘』に出る相手メンバーを教えたのだ。 リザの『トモダチ』は、トップクラスと目される粒揃いだ。 教師陣が王立魔導学院に推薦したい秘蔵っ子で、本来ならば『決闘』などの荒ら事は免除されたり、回避される。 だが、今回は彼らが僕の提案とはいえ、『決闘』を所望したので、その『配慮』は関与しない。 つまり、僕はトップクラスのレベルを知りたいと思っている奴、自分の可能性を試したい奴など、 トップレベルほどではないが『持っている』実力者が得られなかった挑戦の機会があることを伝えたのだ。 僕のようなクズにノせられるのは皆一様にして不快そうだったが、 純粋に力を試す機会はそうないと理解してくれ、ノせられてくれた。 秘蔵っ子たちの人数は男女合わせて七人。だからコチラも僕を除いた六人を集めさせてもらった。 何故、『胡麻スリ』どもを使わないかって? アイツらでは単純に勝負にならないからだ。 ルール上に問題はなく、規定事項はキチンと守っている。
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