-短文-

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-透明人間- 僕は 透明人間 此処に居るのに 誰の目にも映る事は無くて 君に気付いて欲しくて、叫んでみても 君の視線は 僕をすり抜ける 光さえも、僕を照らす事は無く 僕の影さえ 作り出すことはない 悲しくて 零れ落ちた涙の痕に ただ一人 気付いてくれた君が やっと僕を見つけてくれた 「キミはちゃんと存在している人間なんだよ」 そう言って 僕に、色を与えてくれた 僕は此処に居る 透明人間から 人間になれたんだ 君が気付いてくれたから…
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