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ピピピッピピピッ―
ピピピピピピピ―
徐々に大きくなっていく目覚ましに意識がはっきりしていく。
起きたくない……
というか学校に行きたくない…
放課後の事を思い出すと夜眠れず寝不足だった。
重たい体を起こして学校の準備を始める。
「いってきまーす。」
誰もいない家にあいさつをして学校へ足を進めた。
「優っ那~!」
学校への道のりをゆっくり歩いていると、幼馴染のすみれが後ろから走ってきた。
「あれ?
優那、なんか顔変じゃない?」
すみれは軽く笑いながら聞いてきた。
「すみれ~、昨日大変だったんだよ!」
事の経緯をすみれに説明しようとすると学校の校門に水野先生が立っていた。
校門をくぐる生徒たちにあいさつをしている先生は私たちにも同じようにあいさつをしてきた
。
あれ?
普通だった?
えっ?昨日のは?
頭の中ではてなを思い浮かべて深く考えこんでいると
目の前ですみれが手を振っていた。
「おーい、優那聞いてる~?」
「えっ、あ、うん!」
焦って答えた私にすみれは訝し気な視線を送ってくる。
「すみれっ、行こ!」
まだ何かを考えているすみれの手を引っ張って校門をくぐった。
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