始まり

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3限目― 「虎になった李徴は~~」 水野先生はいつも通りに授業を進めていく。 教科書を読みながら私の席の横を通り過ぎる先生は本当にいつも通りで 昨日のは夢だったんじゃないか?と思ってしまう。 その調子で授業が終わり昼休みになった。 私が通う高校の屋上は解放禁止になっていて、 屋上に続く扉には南京錠がついていて屋上にはいけない はずだった。 でも、私が一年生の頃に鍵を拾ってからは一人で屋上に行くのが日課になっていた。 本当は鍵を拾った時に学校に届けないといけなかったかもしれないけど 好奇心に負けて屋上への扉を開けてしまった。
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