電話の真相

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「おい‥‥!なにやってんだよ!」 「凌の代わりにかけてあげたの!今日公ちゃんの誕生日だし、二人一緒にいるんでしょ!?いいの!?」 「余計なことすんなって!」 5コールほど鳴ったところで凌に携帯を奪われた。 「ったく‥‥。」 「‥‥私たち、アホ姉弟だよ。」 つい電話をかけたのは、煮え切らない凌への意地悪。 弟の背中を押してやりたい気持ち。 それから‥‥自分の心の奥深くに隠れてる公ちゃんを好きって想い。 私って矛盾してる。 公ちゃんが幸せならそれでいいなんて言っておきながら、二人のこと邪魔するようなことしたりして。 「‥‥‥あぁ。ほんとそうだな。」 携帯を閉じた凌は床に座り込み、つぶやくように言った。
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